スプレーガンの清掃&メンテナンス方法を解説 長く大切に使うために

スプレーガン カスタム・メンテナンス
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車やバイクの塗装に使用するスプレーガン
日々の塗装後には必ず洗浄をするのですが、小さな汚れが溜まっていきます。

吐出口や塗料の通過するエリアは、分解清掃しなければ内部は綺麗になりません
内部パーツに汚れが溜まると、吐出に異常が発生しますし
分解清掃することで、パーツの劣化や異常を発見することができます。

今回はスプレーガンを分解清掃とメンテナンスをして、リフレッシュの方法を解説します。

スプレーガンの分解

今回、分解清掃するスプレーガンはアネスト岩田 W-101極です。
このスプレーガンは廃盤になり、KIWAMIシリーズに統一されています。

NEW’kiwamiシリーズ
アネスト岩田の公式ページをリンクしていますので、最新ガンをチェックしてみて下さい。

使用後には必ず洗浄するのですが、かなり汚れが目立ちます。
外部が汚れているということは、内部も汚れが溜まっていると思われますので
さっそく分解していきます。

スプレーガンの清掃にはこのような道具があれば清掃の効率がよく
塗料の通る小さな穴を掃除するため、細いブラシがあれば便利です。
大きなブラシは、塗料カップやガンの外側を清掃する際に使用します。

アネスト岩田のW-101は17レンチ1本で分解することが可能です。

分解の手順ですが、まずは塗料カップから分解します。

塗料カップの付け根を17レンチで回して外します。

無理やり外しているように見えますが、ここは締め付けが固く、素手で外すのは難しいです。
しっかりと締め付けないと、塗料カップが回転して塗料をこぼしてしまいますので
塗料カップを取付ける際には、しっかりと締め付け、カップが回転しないか確認しましょう

次に、塗料調節ねじを取り外します。
このネジは塗料の吐出量を調整するパーツです。

塗料調節ねじを外すと、ニードルが現れますので

引き金を引いていない状態では、ガン内部でニードルを掴んでいますので
必ず引き金を引いた状態で、ニードルを抜きましょう。

次に塗料ノズルを分解します。

溝が切ってある所を回すとノズルが分解できます。

内部のノズルは17レンチで分解します。
ノズルの山をなめてしまわないよう、注意して回して下さい。
出来ればリング状のスパナを使用しましょう。

洗浄のための分解を終えた状態です。
ガンの外部や塗料カップも、曇っていて適度に汚れているのが確認できます。

パーツごとの清掃

このパーツを一つ一つ、シンナー拭きしていきます。

ニードルの清掃はウエスにシンナーを浸けて、拭き掃除します。
ニードルに汚れが付着していると正常に吐出しなくなりますので、丹念に拭きましょう。

塗料カップを接続する穴はこのように、細いブラシにシンナーを浸けて清掃しましょう。

塗料ノズルを取付ける側の塗料経路は一番細いブラシで清掃します。
ここが詰まると、塗料が出ません。

塗料ノズルは、このようなブラシにシンナーを浸けて清掃しましょう。
この塗料ノズルは吐出パターンを司るパーツです。
塗料ノズルに汚れが付着していると、吐出パターンが正しく出ないので、しっかり清掃しましょう。

特に塗料ノズルに開いている穴は、塞がると吐出パターンが大きく変わってしまいます。

最後に、スプレーガンの外観をウエスで磨いて清掃完了です。
塗料を使用してすぐならば、汚れは落ちやすいですが
日にちが経ってしまったり、2液性の塗料だと清掃に時間がかかります。

清掃が完了したら、逆の手順で組みなおして作業終了です。

ガンの清掃の必要性

スプレーガンは、内部に塗料やゴミがあると
吐出量や吐出パターンに異常が発生するデリケートな道具です。

正常な吐出がされないと、綺麗な塗装は絶対にできません。

スプレーガンはプロの使用するようなシリーズになると、一丁で数万円します。
非常に高価でデリケートな道具なので、定期的に清掃とメンテナンスをしましょう。

塗装後にほったらかしにしてしまうと、最悪の場合、使用不可になってしまいます。

定期的な正しいメンテナンスで、スプレーガンは長く使用することができます。

ご通読ありがとうございました!

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