フロントバンパーのキズ補修と塗装 ダイハツ ミライース T22

ミライ―ス カスタム・メンテナンス
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友人からの依頼で、車のバンパーを擦ってしまったと連絡があり補修することになりました。

連絡を受けたのが12月の31日で、1月1日の夜には車が必要との依頼でした・・・

元日の夜には両親に会うそうで、どうしても事故を知られたくないとのこと

31日中に色合わせ用のパーツを拝借して、調色作業をして、補修作業は1月1日の半日のみと限られていますので急ピッチで作業しなければなりません

補修の作業手順を解説していますので宜しければご覧ください。

車の状態

車はダイハツ ミライ―スの ライトローズマイカメタリックという色で
中古で購入しており、少し色が退色しています。

運転席側のバンパーをぶつけてしまったようで、大きな凹みはありませんが、傷が目立ちます。

幸いにも板金での整形は必要なく、パテのみで大丈夫そうな凹みでした。

塗らないパーツのマスキング

今回の補修はなるべく早く仕上げて欲しいとの要望ですので、バンパーを取り外さず作業します。

樹脂パーツや塗らないパーツは、傷や塗料の付かないようにマスキングしていきます。

細部までマスキングした後は、キズのある個所を研磨紙の#240で研磨していきます。
今回は大きな凹みは無く、パテのみで補修可能なので板金での整形はしません。

キズ面を削り落とし、表面が平滑になったら 全体を脱脂して次の工程に移ります。

サフェーサー塗布

傷のあった面を中心にサフェーサーを塗布します。

使用したサフェーサーは 関西ペイント JUST ウレタン プラサフです。
この塗料は10:1の割合で硬化剤を添加しますので、計量器などを使用して正確に計量しましょう。

塗布した後は、ハンドヒーターで熱をかけて硬化を促進させます。

研磨可能になるまで硬化したら、#400→#600の順番で表面を平滑にしていきます。
サフェーサーの研磨は耐水ペーパーを使用して水研ぎしました。

サフェーサーと旧塗膜に段差が生じないよう、入念に研磨します。

サフェーサー面と旧塗膜面に滑らかなフェザーエッジが出来たら
水洗いと脱脂を行い、次の工程に移ります。

白を下塗り

上塗りで使用する塗料は ライトローズマイカメタリック T22というピンクのメタリックです。

この色は下の色が透けやすいピンク系メタリックなので、下色に白を吹き付けます。

下色に白を吹き付けるのは、発色の良いピンクメタリックにする目的もあります。

上塗り

いよいよメインの色となる ライトローズマイカメタリックを吹き付けます。
色番号はT22です。

現車の色に合わせて調色したので、販売しているT22とは多少色が異なります。

メタリックの塗料なので、メタルがムラにならないよう、軽く吹きつけます。

メタリックを吹き付ける際の注意点ですが、1度にたくさん吹き付けないように注意しましょう。

大量に吹き付けるとムラの原因となります。

目標としている色合いに決まってきたら、塗料を希釈してムラ取りをして上塗り完了です。

クリア塗布

最終の仕上げとしてウレタンクリヤを塗布します。

上塗りの状態では塗膜が非常に弱く、艶がありませんのでクリヤで上塗りを保護します。

使用するウレタンクリヤは関西ペイント エコクリヤーHX-Q 2:1です。
この塗料はクリヤ塗膜が厚く、艶が深いのが特徴です。

通常ならば3:1のクリヤを使用しますが、今回は時間が限られているため
乾燥の早い製品を使用しました。

クリヤ1層目

1度目の吹き付け完了しました。
そこそこな艶が出ていますね。

このクリヤは2コートの吹き付けで十分な塗膜を付けられるので
通常の塗装では2コートで完了となります。

2層目

2コート目が完了しました。

クリヤが指で触れるくらいまで乾燥したら、マスキングを剥がします。

完全に乾燥している状態ですと、塗膜と一緒にマスキングを剥がしてしまう恐れがあるので

マスキングを取る際は、指触乾燥といって、指で触ってもべたつかない程度の乾燥が理想的です。

作業完了

マスキングを剥がして、色合いを確認します。

写真で色の差があるように見えますが大丈夫でした・・・
フェンダーと比較しても違和感の無い色合いになっています。

今回は肌調整やポリッシングは不要とのことなので
ハンドヒーターで感想を促して、軽く洗車をして作業完了です。

めでたく2022年の元旦から車に携わることが出来ました笑

依頼してくれた友人も満足してくれたので良かったです。

ご通読ありがとうございました!

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