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こんにちは、ざきです!
この記事ではデイトナ675、2度目の全塗装編をお送りします。
前回投稿したデイトナ675 エメラルドカラー全塗装までの軌跡 大失敗談
の続きの記事になっています。宜しければ、そちらもご覧ください。
塗装の何たるかを少し理解し始めた、私は前回の失敗を踏まえ
エメラルドカラーになっていたデイトナ675を再び全塗装しようと決意しました。
長めの記事となっておりますが、宜しければ最後までお付き合い下さい。
前回の失敗を踏まえ、揃えた道具と塗料
- 塗装に必要な道具
1 アネスト岩田エアートランスホーマ
圧力の調整と水の除去のため
2 洗い用シンナー桶
ガンを洗ったシンナーを溜める桶
3 塗料ストレーナー
塗料の小さなごみを除去する、使い捨てのフィルター
4 各種耐水ペーパー
研磨用のペーパー #240 #400 #600 #2000
5 アシレックスシリーズ レモン
足付け用の特殊なペーパー
6 バフレックスシリーズ ブルー ブラック
ポリッシング前の肌調整研磨用
7 3Mハード・1 ハード・2
コンパウンド
- 使用する塗料
1 サフェーサー
関西ペイントJUSTウレタンプラサフ 2㎏
2 ベース塗料
関西ペイントPG80 オレンジ 3㎏
3 ウレタンクリヤ
関西ペイントPG80 ウレタンクリヤー 3㎏
塗料以外はプロ御用達の製品を購入しました。
塗装剥離作業
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_9932.jpg)
旧塗膜をダブルアクションで剥いでいきます。
エッジや凹凸部分はサンダーでは削りすぎてしまうので
手研磨していきます。
この工程で、凹凸をパテ埋めしていきます。
塗装作業では、この下地処理の工程は非常に重要です。
ベース塗布やクリヤ塗布が重要視されがちですが
この工程を手抜き作業してしまうと、完成の質に関わります。
サフェーサー塗布
素地の埃を落とし、シリコンオフで脱脂したのち、
ミッチャクロンを塗布します。
ミッチャクロンは塗料の密着を向上させてくれます。
良いネーミングですね笑
タンクは鉄なのですが、カウルなどは樹脂パーツです。
樹脂パーツは鉄と比べ、サフの密着が多少落ちてしまいます。
ミッチャクロン不要説もありますが
僕は不安なので、必ず吹くようにしてます。
サフェーサーを塗布していきます。
ここで使用したのは、関西ペイントのJUSTウレタンプラサフ
10:1のを計量器で計り、配合します。
専用シンナーで希釈したら、しっかり攪拌しましょう。
ライトコートをしたのち、3回の本吹きをします。
後の研磨作業を簡単にするため、均一に塗布しましょう。
完全乾燥後、足付け作業に移ります。
サフの足付け
サンドペーパーの400番で、全体の艶が引けるよう研磨します。
よく見るとポツポツと凹凸があったので、平坦にします。
このとき僕は、エッジ部分は研磨しません。
エッジは塗膜が薄くなっているので、素地まで出してしまうと
また吹き直さなければなりません。
表面の凹凸をそのままにしてしまうと、完成後に残りますので
注意して研磨してください。
600番で全体をもう一度研磨したあと
アシレックスシリーズのレモンで、全体をもう一度研磨します。
先ほど放置した、エッジもこのシートで優しく研磨します。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3548.jpg)
このシートは足付けに特化した製品で800番程度の
均一な傷を付けてくれます。
オレンジなどの明るい色を塗る際は600番程度の足付けで
十分かと思いますが、万全を期してアシレックスを使いました。
ペーパーと比べ、少々お高めですが
丈夫で破れにくく、研磨力も長持ちします。
ベースとクリヤ塗料塗布
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_0352-1.jpg)
オレンジの塗料を塗っていきます。
関西ペイントのPG80はネットで比較的入手しやすく
調色済カラーの種類が多く、この塗料を使用しました。
この塗料は2液性で、10:1の配合です。
4:1なんて配合の商品もあります。トラックなどに使用します。
乗用車で通常使用する1液とは、違い少々癖があります。
膜厚が1液と比べ付きやすいです。
厚く塗りすぎると、乾燥時に痩せ、凹凸になりやすいです。
しかし、薄いとオレンジは透けます。・・・難しいです。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_0422.jpg)
乾燥中の写真です
この塗料は、クリヤ塗膜無しでも大丈夫な塗料なのですが
より深い艶が欲しかったため、クリヤも塗布しています。
クリヤも関西ペイントのPG80を使用しました。
ベースとの相性を考慮して同じシリーズを選びましたが
入手しやすく安価というのが一番の理由です。
このクリヤも10:1の配合です。
しかし、高価な3:1のクリヤの方が膜厚が厚く
艶が深いです。
研磨とポリッシング
完全乾燥後、より艶を出すため磨いていきます。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_0528.jpg)
磨かない状態では、塗材の痩せもあり、多少の凹凸があります。
映っている影が少しぼやけていますね。
今回は鏡面仕上げにしたいので、凹凸をすべて平坦にします。
耐水ペーパーの2000で全体を平坦になるよう、研磨します。
クリヤの水研ぎには白ボケの可能性があると賛否ありますが
僕は水研ぎ賛成派です。
こまめに耐水ペーパーを洗うことで、研磨カスによる
大きな傷を防ぐことができます。
次はバフレックスのブルーを使用し、研磨します。
この研磨材は2500番相当の傷を均一に付けてくれます。
この製品を選んだ理由
耐水ペーパーの2500番での研磨では、研磨傷に大小が出来てしまい
均一ではありません。
ポリッシングで消える傷と、なかなか消えない傷ができてしまいます。
次の工程を楽にするために、この商品を選びました。
こちらの製品も3000番相当で同様に
均一な傷を付けてくれます。
3000番の研磨が完了したら、ポリッシングです。
僕が使用したのは、3Mのハード・1 ハード・2です。
非常に良い商品です。
車磨き初心者に捧ぐ オススメのコンパウンドを紹介 こちらの記事で使用したコンパウンドの解説をしています。 コンパウンド選びの参考になれば嬉しいです。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3549-2.jpg)
まずはハード・1で艶が出るまで、ポリッシングします。
カウルの入り組んだ箇所やバフの当たらないところは
無理をせずに、手磨きしましょう。
パッドが当たって、削ったり、塗装を剥がすと
ここまでの苦労が消えてしまいます。
ほんとに絶望しますよ・・・僕は、やりました笑
こうなってしまうと最悪1枚塗り直しになります。
全体が均一に艶が出たら、ハード・2で再び同じ作業です。
そして、ポリッシングの完了したタンクがこちら
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_0526.jpg)
写真で伝わるか不安ですが、先ほどの写真より
映る影がシャープになってツヤツヤです。
正直、オレンジのような明るい色では、分かりづらいですが
黒の塗装だと、かなり見栄えしますよ!
塗装完了したデイトナ675
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3149-1024x677.jpg)
長かった( ^ω^)・・・
車の塗装より面積は少ないですが、複雑な形状が多いため
時間が掛かってしまいます。
やっと満足のいくデイトナ675の塗装ができました。
時間をかけた分だけ、良いものが出来ましたし
自分で塗装した分愛着が湧きます。このデイトナが僕は大好きです!
いかがだったでしょうか、色んな作業を同時進行していたため
数カ月の時間が掛かってしまいました。
塗装の腕前は、まだまだ半人前だと思っていますが
前回の大失敗からは、少しは成長できたかなと思います。
この記事を読んで、全塗装を検討する方が増えたら嬉しいです。
またカスタムが進めば、記事にしたいと考えています!
読んでいただき、ありがとうございました。 では!
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3HMPND+6HDXWY+50+2I0YDT)
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