デイトナ675 2度目の全塗装に挑戦 塗装手順と注意するポイント

デイトナ675 カスタム・メンテナンス
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こんにちは、ざきです!

この記事ではデイトナ675、2度目の全塗装編をお送りします。

前回投稿したデイトナ675 エメラルドカラー全塗装までの軌跡 大失敗談
の続きの記事になっています。宜しければ、そちらもご覧ください。

塗装の何たるかを少し理解し始めた、私は前回の失敗を踏まえ
エメラルドカラーになっていたデイトナ675を再び全塗装しようと決意しました

長めの記事となっておりますが、宜しければ最後までお付き合い下さい。

前回の失敗を踏まえ、揃えた道具と塗料

  • 塗装に必要道具

1 アネスト岩田エアートランスホーマ
圧力の調整と水の除去のため

2 洗い用シンナー桶
ガンを洗ったシンナーを溜める桶

3 塗料ストレーナー
塗料の小さなごみを除去する、使い捨てのフィルター

4 各種耐水ペーパー
研磨用のペーパー #240 #400 #600 #2000

5 アシレックスシリーズ レモン
足付け用の特殊なペーパー

6 バフレックスシリーズ ブルー ブラック
ポリッシング前の肌調整研磨用

7 3Mハード・1 ハード・2
コンパウンド 

  • 使用する塗料

1 サフェーサー
関西ペイントJUSTウレタンプラサフ 2㎏

2 ベース塗料
関西ペイントPG80 オレンジ 3㎏

3 ウレタンクリヤ
関西ペイントPG80 ウレタンクリヤー 3㎏

塗料以外はプロ御用達の製品を購入しました。

塗装剥離作業

塗装剥離

旧塗膜をダブルアクションで剥いでいきます。
エッジや凹凸部分はサンダーでは削りすぎてしまうので
手研磨していきます。
この工程で、凹凸をパテ埋めしていきます。

塗装作業では、この下地処理の工程は非常に重要です。
ベース塗布やクリヤ塗布が重要視されがちですが

この工程を手抜き作業してしまうと、完成の質に関わります。

サフェーサー塗布

素地の埃を落とし、シリコンオフで脱脂したのち、
ミッチャクロンを塗布します。

ミッチャクロンは塗料の密着を向上させてくれます。
良いネーミングですね笑

タンクは鉄なのですが、カウルなどは樹脂パーツです。
樹脂パーツは鉄と比べ、サフの密着が多少落ちてしまいます。
ミッチャクロン不要説もありますが
僕は不安なので、必ず吹くようにしてます。

サフェーサーを塗布していきます。
ここで使用したのは、関西ペイントのJUSTウレタンプラサフ
10:1のを計量器で計り、配合します。
専用シンナーで希釈したら、しっかり攪拌しましょう。

ライトコートをしたのち、3回の本吹きをします。
後の研磨作業を簡単にするため、均一に塗布しましょう。

完全乾燥後、足付け作業に移ります。

サフの足付け

サンドペーパーの400番で、全体の艶が引けるよう研磨します。
よく見るとポツポツと凹凸があったので、平坦にします。

このとき僕は、エッジ部分は研磨しません。
エッジは塗膜が薄くなっているので、素地まで出してしまうと
また吹き直さなければなりません。

表面の凹凸をそのままにしてしまうと、完成後に残りますので
注意して研磨してください。

600番で全体をもう一度研磨したあと
アシレックスシリーズのレモンで、全体をもう一度研磨します。
先ほど放置した、エッジもこのシートで優しく研磨します。

このシートは足付けに特化した製品で800番程度の
均一な傷を付けてくれます。

オレンジなどの明るい色を塗る際は600番程度の足付けで
十分かと思いますが、万全を期してアシレックスを使いました。

ペーパーと比べ、少々お高めですが
丈夫で破れにくく、研磨力も長持ちします。

ベースとクリヤ塗料塗布

オレンジの塗料を塗っていきます。
関西ペイントのPG80はネットで比較的入手しやすく
調色済カラーの種類が多く、この塗料を使用しました。

この塗料は2液性で、10:1の配合です。
4:1なんて配合の商品もあります。トラックなどに使用します。

乗用車で通常使用する1液とは、違い少々癖があります。
膜厚が1液と比べ付きやすいです。
厚く塗りすぎると、乾燥時に痩せ、凹凸になりやすいです。
しかし、薄いとオレンジは透けます。・・・難しいです。

乾燥中の写真です
この塗料は、クリヤ塗膜無しでも大丈夫な塗料なのですが
より深い艶が欲しかったため、クリヤも塗布しています。

クリヤも関西ペイントのPG80を使用しました。
ベースとの相性を考慮して同じシリーズを選びましたが
入手しやすく安価というのが一番の理由です。

このクリヤも10:1の配合です。
しかし、高価な3:1のクリヤの方が膜厚が厚く
艶が深いです。

研磨とポリッシング

完全乾燥後、より艶を出すため磨いていきます。

磨かない状態では、塗材の痩せもあり、多少の凹凸があります。
映っている影が少しぼやけていますね。

今回は鏡面仕上げにしたいので、凹凸をすべて平坦にします。

耐水ペーパーの2000で全体を平坦になるよう、研磨します。
クリヤの水研ぎには白ボケの可能性があると賛否ありますが
僕は水研ぎ賛成派です。

こまめに耐水ペーパーを洗うことで、研磨カスによる
大きな傷を防ぐことができます。

次はバフレックスのブルーを使用し、研磨します。

この研磨材は2500番相当の傷を均一に付けてくれます。

この製品を選んだ理由
耐水ペーパーの2500番での研磨では、研磨傷に大小が出来てしまい
均一ではありません。
ポリッシングで消える傷と、なかなか消えない傷ができてしまいます。
次の工程を楽にするために、この商品を選びました。

こちらの製品も3000番相当で同様に
均一な傷を付けてくれます。

3000番の研磨が完了したら、ポリッシングです。

僕が使用したのは、3Mのハード・1 ハード・2です。
非常に良い商品です。

車磨き初心者に捧ぐ オススメのコンパウンドを紹介
こちらの記事で使用したコンパウンドの解説をしています。
コンパウンド選びの参考になれば嬉しいです。

まずはハード・1で艶が出るまで、ポリッシングします。
カウルの入り組んだ箇所やバフの当たらないところは
無理をせずに、手磨きしましょう。


パッドが当たって、削ったり、塗装を剥がすと
ここまでの苦労が消えてしまいます。
ほんとに絶望しますよ・・・僕は、やりました笑
こうなってしまうと最悪1枚塗り直しになります。

全体が均一に艶が出たら、ハード・2で再び同じ作業です。

そして、ポリッシングの完了したタンクがこちら

写真で伝わるか不安ですが、先ほどの写真より
映る影がシャープになってツヤツヤです。

正直、オレンジのような明るい色では、分かりづらいですが
黒の塗装だと、かなり見栄えしますよ!

塗装完了したデイトナ675

長かった( ^ω^)・・・
車の塗装より面積は少ないですが、複雑な形状が多いため
時間が掛かってしまいます。

やっと満足のいくデイトナ675の塗装ができました。
時間をかけた分だけ、良いものが出来ましたし
自分で塗装した分愛着が湧きます。このデイトナが僕は大好きです!

いかがだったでしょうか、色んな作業を同時進行していたため
数カ月の時間が掛かってしまいました。
塗装の腕前は、まだまだ半人前だと思っていますが
前回の大失敗からは、少しは成長できたかなと思います。

この記事を読んで、全塗装を検討する方が増えたら嬉しいです。

またカスタムが進めば、記事にしたいと考えています!
読んでいただき、ありがとうございました。  では!

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