デイトナ675 エメラルドカラーへ!全塗装までの軌跡 大失敗談

デイトナ675 カスタム・メンテナンス
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こんにちは、ざきです!

デイトナ675に乗り、1年が経った頃に
SNSでたまに見かける、SSバイク全塗装のカスタムに憧れ、デイトナ675の塗装を決心しました。

デイトナ675の全塗装までの、大失敗の軌跡を記事にしてお届けします。
DIYでの塗装を考えている人の参考…いえ、人柱にしていただけたら嬉しいです。

デイトナ675 2度目の全塗装 【オレンジカラー】
こちらの記事で、現在のデイトナ675の姿となる全塗装を紹介しています。
宜しければ、こちらもご覧になって下さい。

デイトナ675の全塗装を思い立つ

僕のデイトナ675は購入して4年になります。
1年経ったあるとき僕は思い立ちました。

「リッターSSの塗装カッコいいな!」「そーだ全塗装しよ笑」 

ほんとにこんな感じで思い立ちました笑
「カスタムショップに頼むお金無いし、自分で塗ろう」 

それは安易な発想でした。 ほんとバカ…ですがここから僕の塗装への全てが始まりました。
この頃の僕は塗装の知識など何もなく、ネットで情報を漁り、機材を揃えはじめました。

塗装のために揃えた道具

  • 揃えた機材がこちら
  1. コンプレッサー 塗料を圧縮エアーで噴霧するため
  2. エアーサブタンク 圧縮エアーの安定供給のため
  3. エアホース 圧縮エアーを送るため
  4. エアーガン 塗料を噴霧化させ吹き付けるため
  5. エアー式サンダー 塗装を剥離し素地を出すため
  6. 電気式ダブルアクションサンダー エアー式との使い分けのため
  7. 125㎜サンドペーパー サンダー用
  • 購入した塗料がこちら
    塗料は知り合いの板金塗装店にお願いして、調色してもらいました。
  1. サフェーサー 10:1 素地との密着と素地の凹凸を均一にするため
  2. ベースカラー 6W9 一液性 基本となる色
  3. クリア 10:1 透明な層で色を保護する役目
  4. ミッチャクロンマルチ 被塗物との密着を向上させるため
  5. 各専用シンナー 各種塗材の希釈に必要なシンナー
  6. ラッカーシンナー 洗い用のシンナー
  7. シリコンオフ 脱脂用

これだけ揃えると、外注できるくらいの金額になってきます。
しかし、カスタムは自分でと決めていたので、是が非でもと購入しました。

作業開始・作業手順の解説

塗装剥離

旧塗膜の塗装を剥離します。

まず初めに、デイトナカウルをサンドペーパーで研磨します。
元々の青色を削って素地を露出させます。

ここで大誤算がありました。

100Vの家庭用コンプレッサーでは、圧倒的にエアーの供給が足りません。

エアー式のダブルアクションサンダーを選ぶ際は
サンダーの空気消費量とコンプレッサーの吐出空気量を比較して選びましょう。
サンダーの消費量がコンプレッサーの吐出空気量を上回っていると、サンダーを連続使用出来ません。

ここで電気式ダブルアクションサンダーを追加購入 
RYOBI RSE1250を購入しました。

塗装剥離した後はシリコンオフで脱脂した後、サフェーサーを塗布します。

僕はパテ処理をしなかったのが失敗の一つです。
この時点でサンダー跡などの凹凸をパテ処理し平坦にしましょう。

塗装環境

倉庫の全体をマスカで覆い、この中で塗装します。
簡易的な塗装ブースとしては、無しではないのですが
完全に隙間なく覆う必要がありますし
1工程ごとに張り替えないと、埃が付着してしまいます。

板金塗装では埃の付着を嫌い、完成後とても目立ちます。

この方法はオススメしません…屋外で塗るほうがマシでした…

使用するスプレーガン

アネスト岩田W-101極

キツイカーペットの柄は気にしないでください…

これは僕が購入したスプレーガン アネスト岩田 W-101極のクリア用です。
この頃はクリア用もベース用も何も知りませんでした。
とても良いガンですよ!

スプレーガンにも多様な種類があり、ベース用、クリア用
重力式、吸い上げ式と様々で、用途によって使い分けます。

スプレーガンは塗料吐出量調節ネジ、パターン調節ネジ
空気量調節ネジの3つのネジがあります。

  • 塗料吐出量調節ネジ 吐き出す塗料の量を調整します。
  • パターン調節ネジ  パターンの大きさを調整します。
  • 空気量調節ネジ 吐き出す空気の量を調整します。

読んで字のごとくですが、この設定がとても重要になります。

大きな面を塗る場合にはメーカー指定の0.2MPa程度に設定し
塗料ネジ 3回転 パターン 2.5回転 空気全開でいいのですが
塗る物の形状や大きさによって、設定を変えます。

これは人それぞれで、好みの設定があるので
使い込んで好みの設定を見つけるしかありません。

サフェーサー塗布

板金塗装においてサフェーサーとはサフェーサープライマーを差し
塗料の密着、吸込み止め、シール効果、平滑性の為に必要な下地です。

僕はこんな重要な下地の塗料だとは知らず
「剝がれにくくする塗料」くらいに思っていました…

ミッチャクロンを塗布したのち、サフェーサーを塗布します。

恥ずかしくも無知な、ざき君はサフを塗って終わりました。

前の処置もテキトーなまま、次の工程へ

ベースカラー塗布

バイクの色となる6W9を塗布していきます。
この塗料はトヨタ シエンタの標準カラーの中にあります。

TOYOTA 6W9

こんな色です。

僕はこの色が大好きで、このブログのテーマもこんな色にしてます。

メタリックのような輝きをしていますが、ガラスフレークが入っており
少々お高めです。

吹き方は通常のメタリックと変わらず、メタルムラに注意して
軽く吹いて、重ね塗りし、求める色に仕上げていきます。
塗りすぎると色が濃くなってしまいます。

ライトコートと言って、ほんとに軽く1度吹き付けたのち、本吹きします。
吹き方も、多めに吹いてしまうと、メタルムラといって塗料に含まれている
メタリックの粉が流れてしまい、ムラになってしまうので
軽く吹き、塗り重ねます。
最後にムラ取りという作業があり、塗材を更にシンナーで希釈し
ライトコートを重ねムラを取っていきます。

ここでも何も知らない僕は、ムラと塗りスジのコラボ迷彩になりました…

クリア塗布

この工程はベース塗料の保護と艶を出す為の作業です。
使用するのは10:1のウレタンクリア
現行の乗用車で使用されている3:1クリアと比べると少し安価で
艶も劣ってしまいます。
2:1という配合の塗料なんかもあります。極艶です。

吹き方としましては、同じくライトコートしたのち、本吹きします
3:1クリアは各塗料メーカーによりますが、本吹き2回と仕様書にあり
2回で満足のいく艶が得られます。

本吹きは集中のいる作業で、失敗すると最悪全てやり直しです。
厚く塗布することで、より艶が得られるので
艶を欲張ってしまい、垂らしてしまうことがあります…

いうまでもなく、ざき君は垂らしました

垂れたところは塗りすぎ、艶がないところは薄すぎ…
塗装はガンの距離と移動速度が重要なのですが、それが出来ていない証拠です。
塗り方が均一ではありません…

磨きの知識もありませんでしたので、これで塗装作業終了です!

完成し組付けたデイトナがこちら

写真では上手く塗れた感じがありますが、近寄って実物を見ると酷いです。
垂れた箇所をステッカーで隠し、醜い偽装工作をしてます。

恥ずかしくて、この色で乗ったのは2回のみです…

デイトナの全塗装を経て

黒歴史として封印しようとまで思いましたが
こんな失敗をして僕は、諦められませんでした。
「もっと上手く塗りたい!」「このデイトナをかっこよくしたい!」と思い
そして、今の僕があります!

この塗装の後、僕は仕事を辞め
塗装の勉強ができる学校へ行きました!
車の補修屋さんを経て、自分のカスタムショップを持ちたいと考えました。

初めての塗装は大失敗でしたが
このデイトナの塗装が今の僕の始まりだと、しみじみ感じます。

いかがだったでしょうか、説明不足な点もあり
参考になるかわかりませんが、今後この記事を見て
塗装してみようという人が増えてくれると嬉しいです。

デイトナ675 オレンジカラーに! 2度目の全塗装 に続きます。
宜しければ、そちらもご覧ください!

読んでいただき、ありがとうございました。 では!

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