![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3HMPND+6HDXWY+50+2HLQJL)
こんにちは、ざきです!
デイトナ675に乗り、1年が経った頃に
SNSでたまに見かける、SSバイク全塗装のカスタムに憧れ、デイトナ675の塗装を決心しました。
デイトナ675の全塗装までの、大失敗の軌跡を記事にしてお届けします。
DIYでの塗装を考えている人の参考…いえ、人柱にしていただけたら嬉しいです。
デイトナ675 2度目の全塗装 【オレンジカラー】 こちらの記事で、現在のデイトナ675の姿となる全塗装を紹介しています。 宜しければ、こちらもご覧になって下さい。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_5063-1024x682.jpg)
デイトナ675の全塗装を思い立つ
僕のデイトナ675は購入して4年になります。
1年経ったあるとき僕は思い立ちました。
「リッターSSの塗装カッコいいな!」「そーだ全塗装しよ笑」
ほんとにこんな感じで思い立ちました笑
「カスタムショップに頼むお金無いし、自分で塗ろう」
それは安易な発想でした。 ほんとバカ…ですがここから僕の塗装への全てが始まりました。
この頃の僕は塗装の知識など何もなく、ネットで情報を漁り、機材を揃えはじめました。
塗装のために揃えた道具
- 揃えた機材がこちら
- コンプレッサー 塗料を圧縮エアーで噴霧するため
- エアーサブタンク 圧縮エアーの安定供給のため
- エアホース 圧縮エアーを送るため
- エアーガン 塗料を噴霧化させ吹き付けるため
- エアー式サンダー 塗装を剥離し素地を出すため
- 電気式ダブルアクションサンダー エアー式との使い分けのため
- 125㎜サンドペーパー サンダー用
- 購入した塗料がこちら
塗料は知り合いの板金塗装店にお願いして、調色してもらいました。
- サフェーサー 10:1 素地との密着と素地の凹凸を均一にするため
- ベースカラー 6W9 一液性 基本となる色
- クリア 10:1 透明な層で色を保護する役目
- ミッチャクロンマルチ 被塗物との密着を向上させるため
- 各専用シンナー 各種塗材の希釈に必要なシンナー
- ラッカーシンナー 洗い用のシンナー
- シリコンオフ 脱脂用
これだけ揃えると、外注できるくらいの金額になってきます。
しかし、カスタムは自分でと決めていたので、是が非でもと購入しました。
作業開始・作業手順の解説
塗装剥離
旧塗膜の塗装を剥離します。
まず初めに、デイトナカウルをサンドペーパーで研磨します。
元々の青色を削って素地を露出させます。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6061.jpg)
ここで大誤算がありました。
100Vの家庭用コンプレッサーでは、圧倒的にエアーの供給が足りません。
エアー式のダブルアクションサンダーを選ぶ際は
サンダーの空気消費量とコンプレッサーの吐出空気量を比較して選びましょう。
サンダーの消費量がコンプレッサーの吐出空気量を上回っていると、サンダーを連続使用出来ません。
ここで電気式ダブルアクションサンダーを追加購入
RYOBI RSE1250を購入しました。
塗装剥離した後はシリコンオフで脱脂した後、サフェーサーを塗布します。
僕はパテ処理をしなかったのが失敗の一つです。
この時点でサンダー跡などの凹凸をパテ処理し平坦にしましょう。
塗装環境
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6081-1024x822.jpg)
倉庫の全体をマスカで覆い、この中で塗装します。
簡易的な塗装ブースとしては、無しではないのですが
完全に隙間なく覆う必要がありますし
1工程ごとに張り替えないと、埃が付着してしまいます。
板金塗装では埃の付着を嫌い、完成後とても目立ちます。
この方法はオススメしません…屋外で塗るほうがマシでした…
使用するスプレーガン
![アネスト岩田W-101極](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_5925.jpg)
キツイカーペットの柄は気にしないでください…
これは僕が購入したスプレーガン アネスト岩田 W-101極のクリア用です。
この頃はクリア用もベース用も何も知りませんでした。
とても良いガンですよ!
スプレーガンにも多様な種類があり、ベース用、クリア用
重力式、吸い上げ式と様々で、用途によって使い分けます。
スプレーガンは塗料吐出量調節ネジ、パターン調節ネジ
空気量調節ネジの3つのネジがあります。
- 塗料吐出量調節ネジ 吐き出す塗料の量を調整します。
- パターン調節ネジ パターンの大きさを調整します。
- 空気量調節ネジ 吐き出す空気の量を調整します。
読んで字のごとくですが、この設定がとても重要になります。
大きな面を塗る場合にはメーカー指定の0.2MPa程度に設定し
塗料ネジ 3回転 パターン 2.5回転 空気全開でいいのですが
塗る物の形状や大きさによって、設定を変えます。
これは人それぞれで、好みの設定があるので
使い込んで好みの設定を見つけるしかありません。
サフェーサー塗布
板金塗装においてサフェーサーとはサフェーサープライマーを差し
塗料の密着、吸込み止め、シール効果、平滑性の為に必要な下地です。
僕はこんな重要な下地の塗料だとは知らず
「剝がれにくくする塗料」くらいに思っていました…
ミッチャクロンを塗布したのち、サフェーサーを塗布します。
恥ずかしくも無知な、ざき君はサフを塗って終わりました。
前の処置もテキトーなまま、次の工程へ
ベースカラー塗布
バイクの色となる6W9を塗布していきます。
この塗料はトヨタ シエンタの標準カラーの中にあります。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6198.jpg)
こんな色です。
僕はこの色が大好きで、このブログのテーマもこんな色にしてます。
メタリックのような輝きをしていますが、ガラスフレークが入っており
少々お高めです。
吹き方は通常のメタリックと変わらず、メタルムラに注意して
軽く吹いて、重ね塗りし、求める色に仕上げていきます。
塗りすぎると色が濃くなってしまいます。
ライトコートと言って、ほんとに軽く1度吹き付けたのち、本吹きします。
吹き方も、多めに吹いてしまうと、メタルムラといって塗料に含まれている
メタリックの粉が流れてしまい、ムラになってしまうので
軽く吹き、塗り重ねます。
最後にムラ取りという作業があり、塗材を更にシンナーで希釈し
ライトコートを重ねムラを取っていきます。
ここでも何も知らない僕は、ムラと塗りスジのコラボ迷彩になりました…
クリア塗布
この工程はベース塗料の保護と艶を出す為の作業です。
使用するのは10:1のウレタンクリア
現行の乗用車で使用されている3:1クリアと比べると少し安価で
艶も劣ってしまいます。
2:1という配合の塗料なんかもあります。極艶です。
吹き方としましては、同じくライトコートしたのち、本吹きします
3:1クリアは各塗料メーカーによりますが、本吹き2回と仕様書にあり
2回で満足のいく艶が得られます。
本吹きは集中のいる作業で、失敗すると最悪全てやり直しです。
厚く塗布することで、より艶が得られるので
艶を欲張ってしまい、垂らしてしまうことがあります…
いうまでもなく、ざき君は垂らしました
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6196.jpg)
垂れたところは塗りすぎ、艶がないところは薄すぎ…
塗装はガンの距離と移動速度が重要なのですが、それが出来ていない証拠です。
塗り方が均一ではありません…
磨きの知識もありませんでしたので、これで塗装作業終了です!
完成し組付けたデイトナがこちら
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_7007.jpg)
写真では上手く塗れた感じがありますが、近寄って実物を見ると酷いです。
垂れた箇所をステッカーで隠し、醜い偽装工作をしてます。
恥ずかしくて、この色で乗ったのは2回のみです…
デイトナの全塗装を経て
黒歴史として封印しようとまで思いましたが
こんな失敗をして僕は、諦められませんでした。
「もっと上手く塗りたい!」「このデイトナをかっこよくしたい!」と思い
そして、今の僕があります!
この塗装の後、僕は仕事を辞め
塗装の勉強ができる学校へ行きました!
車の補修屋さんを経て、自分のカスタムショップを持ちたいと考えました。
初めての塗装は大失敗でしたが
このデイトナの塗装が今の僕の始まりだと、しみじみ感じます。
いかがだったでしょうか、説明不足な点もあり
参考になるかわかりませんが、今後この記事を見て
塗装してみようという人が増えてくれると嬉しいです。
デイトナ675 オレンジカラーに! 2度目の全塗装 に続きます。
宜しければ、そちらもご覧ください!
読んでいただき、ありがとうございました。 では!
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3HMPND+6HDXWY+50+2I0YDT)
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