バイクのガソリンが漏れてる・・・
ホース類に亀裂は無いし、接続してる所も漏れた様子はない
こんな症状が見られるならば、原因はキャブレターのオーバーフローかもしれません。
今回はキャブレターのオーバーフローの修理て手順を解説していきます。
キャブレターの分解手順を分かりやすく説明していますので
読んだ方のお役に立てれば嬉しいです。
オーバーフローの主な原因
古いバイクで、よく見られる症状のオーバーフロー
その原因の多くはキャブレター内にある、フロートバルブにあります。
フロートバルブの先端は、ゴムでできており、どうしても劣化してしまうパーツです。
このゴムに亀裂が入っていたり、傷があると
栓になっているゴムに隙間が出来てしまい、ガソリンが通過してしまいます。
その結果、オーバーフローが発生してしまいます。
キャブレターの分解
オーバーホールというと、苦手意識を持つ方がおられますが、そんなに難易度の高い作業ではなく
キャブレターの解体は比較的簡単です。
キャブレターの仕組みとメリットを解説 こちらの記事で、キャブレターの仕組みとメリット解説しています。 宜しければ、こちらの記事も併せてご覧下さい。
今回は原付用キャブレター PC20を使用して解説します。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3922-924x1024.jpg)
キャブレター分解は、車体から取り外して行いましょう。
車体に取り付けたままでも、フロートバルブの修理は可能ですが
取り外した方が作業効率が格段に早いです。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/InkedIMG_3923_LI.jpg)
さっそく分解していきます。
まずは赤矢印のボルトを外します。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3924.jpg)
ここのボルトは六角ボルトに変更することをオススメします。
十字だと舐めやすいですし、六角の方が何かと便利です。
画像の通り、私は何度か舐めてしまっています。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3925.jpg)
ボルトを外すと、このように分解でき
フロート室があらわになります。
フロート室の中にある、真鍮製のパーツがフロートになります。
フロート室内部では、フロートが浮き沈みして、油面を調整しています。
このフロートが何らかの原因で、固着してしまうと
ガソリンが供給されなかったり、オーバーフローの原因になることがあります。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/InkedIMG_3926_LI.jpg)
フロートを分解するには、赤矢印のピンを抜かなければなりません。
このピンは圧入されていることが多く、ピンを抜く際は細いポンチなどで
押し出して下さい。
フロート室内部でピンが抜けるのを防止するため、少々硬いです。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3927.jpg)
ピンを抜くとこのように、分解することが出来ます。
フロート付け根の真ん中に、フロートバルブが取り付けられています。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3929-1.jpg)
このパーツがフロートバルブです。
このフロートバルブに異常があれば、オーバーフローの原因となります。
オーバーフローの原因がフロートならば
黒のゴム部分をよく見ると、劣化して割れていたり、傷があります。
フロートバルブの交換パーツは、キタコ製品を購入すると非常に高価ですが
一流メーカーなので安心して交換できます。
私はワンズアンドエムのフロートバルブを実際にPC20へ使用し
オーバーフローを修理しましたが、漏れも止まり、油面も変更無しで使用可能でした!
様々なメーカーが交換パーツを販売していますが、長さや径に若干の違いがありますので
無名のパーツを購入する際は、実際に自身のキャブレターを採寸して購入してください。
まとめ
1 キャブレターオーバーフローの原因の多くは、フロートバルブにあります。
オーバーフローだけでなく、ガソリンが正常に供給されないときも
フロートに原因があることが多いです。
2 フロートバルブの先端はゴム製なので、劣化してオーバーフローの
原因になることがありますが
交換部品を販売しているので、修理は可能です。
バイク屋さんに修理依頼しなくても、オーバーフローは自分で修理は可能です!
正しい知識があればキャブレターの分解も難しくありませんので
是非、修理に挑戦してみて下さい!
ご通読、ありがとうございました。
コメント