キャブレター車の魅力とは?キャブレターの仕組みとメリットを解説

キャブレター コラム
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時代の移り変わりと共に、姿を見なくなってきたキャブレター
車でキャブレターを装着している車両はほとんど見なくなりました。

バイクにおいてもそれは同様で、古いモデル以外でキャブレター仕様のバイクを目にすることがありません。

淘汰され存在が少なくなってきたキャブレターですが、それでもキャブレターを愛するファンが多く存在するのも事実です。

今回はキャブレターのメリットとデメリットについて解説していきます。

そもそもキャブレターって何?

キャブレターとは機械制御式のアナログな燃料供給装置です。

インジェクションが主流になっていますが、今でもキャブレター式のバイクは
現役で活躍しています。

キャブレターはインジェクションの様に電気で動くのではなく
エンジンが発生させた負圧を利用して燃料を噴射します。
キャブレター内を通る空気が負圧を発生させ、燃料を吸い上げて噴射します。

どうしてキャブレターは無くなりつつあるのか

性能面で比較するとキャブレターとインジェクションでは
残念ですが、キャブレターが勝てる余地はありません・・・

それにキャブレターは現在の排出ガス規制に対応できないです。
規制の詳細は省きますが、世界の環境への配慮と共に、キャブレターは
姿を消していきました。

キャブレターのメリット

こんなインジェクションのビッグウェーブに飲み込まれているキャブレターですが
キャブレターには、旧車好きを魅了するほどのメリットが多く存在します。

素直なレスポンス

スロットル操作に忠実な反応をします。
ワイヤー式ならではの早いレスポンスは、キャブ車でしか味わえません。

手軽なパワーアップ

PC20+タケガワパワーフィルター

キャブレターはインジェクションと違い、キャブレター本体の交換
大口径化で手軽なパワーアップが可能です。

キャブレターを口径の大きい物に交換したり
吸気効率のいいフィルターに交換すればパワーアップできます。

吸気系チューニングの考え方 パワーフィルター? 純正エアクリ?
こちらの記事で吸気系チューニングについて解説しております。
キャブレター車のエイプ100を例に説明しておりますので
宜しければ、こちらもご覧ください。

インジェクションは交換やチューニングが難しいですし、高価になる場合が多いです。
それに比べキャブレターは容易にパワーアップできるのは、大きなメリットでしょう。

チューニングが容易

キャブレターのセッティンングやチューニングは、ジェットと呼ばれる
燃料調節用の絞りを交換して適切なセッティングにします。
排気や吸気のバランスを考慮してセッティングするのですが、慣れてしまえば難しくはありません。

キャブレター車は、マフラー交換のや吸気系をチューニングした際には
キャブレターのセッティングが必要です。

それに比べ、インジェクションは電子制御なためセッティングの変更には
マップを書き換える必要がありますので、キャブレターのセッティングと比べハイレベルな知識や機器が必要になります。

バイクの調子を把握しやすい

例えば吸気に異常があると、濃い燃料の混合気になりボコついて回転が悪くなる
こんな症状になると疑うのは、吸気フィルターの詰まりか、プラグが弱っているか
このように異常のある箇所をある程度予測できます。

バイクとの対話というと抽象的ですが
対話と対話してコンディションを整えるというのは
キャブ車好きの方は共感できるのではないでしょうか?

しかし、自動で燃料を調整されると
詰まり気味の状態でも、燃料噴射を減らして、走れてします。

こまめなメンテナンスが必要というのは、バイクのコンディションを整え
エンジン寿命を伸ばすことに繋がります。

キャブレター車のデメリット

やはり各メーカがこぞってインジェクション車を製造するには
キャブレターではカバーしきれないデメリットが存在するからです。

キャブレターのここが弱いというポイントを解説します。

天候によって調子が左右される

キャブレターの性能は、気温や湿度に左右されます。
8月のセッティングと2月セッティングは違いますし

極端なことを言えば
今日、最高のセッティングを出したけれど
明日のセッティングは違う・・・なんてことも十分にあり得る

その点、自動で制御してくれるインジェクションは
天候に関わらず、適切なセッティングを常に行ってくれますし
エンジン始動時もエンジン状態に合った混合気を送り込み、チョークの役割を自動で行います。

自分で調整しなければならない

インジェクションは吸気フィルターが汚れたり、ポートに汚れが溜まり
吸気量が変わってしまっても、それを自動で判断して、燃料の噴射量を調整してくれます。

排気側もスリップオンマフラーに変更した程度でしたら、排気に合わせたセッティングを
自動で判断して行います。

ですが、インジェクションも万能というわけではなく
吸気効率を急激に変えたり、フルエキゾーストの効率重視のマフラーに交換すると
インジェクションでは対応できない場合があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

時代遅れと言われているキャブレターにもメリットは沢山あり
旧車マニアがキャブレターを愛する理由が伝われば嬉しいです。

すでに現在、販売されているバイクや車は全てインジェクションです。
中古車でもキャブレター車は減りつつありますので
キャブレター車に乗れるのは今のうちだけかもしれません。

ちょっと手間だけど愛着の湧くキャブレター車に乗ってみては、いかがでしょうか?

ご通読、ありがとうございました!

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