バイクにおけるチョークの仕組みと使い方 冬場のバイクに大活躍?

コラム
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冬場のエンジン始動時、なかなかエンジンがかからない・・・
なんて経験、皆さんありますよね。

インジェクションモデルのバイクが普及してきた現代で
冬場にエンジンがかかりにくいという悩みは減りましたが

キャブレターモデルの車両に乗っている方には重大な問題ですね。

そんな冬場に役立つのがチョーク機能ですが、今回はチョークのメリットと
使用する際の注意点を解説します。

チョークって何?

冬場などに気温が低いときは、空気の密度が濃くなり、混合気のガソリンが薄くなり
エンジンがかかりにくくなってしまいます。

エンジンを動かすために不可欠であるガソリンは、混合気のバランスが悪いと正常にエンジンを始動してくれません。

そこで役立つのが、チョークです。
チョークとは英語で窒息させるという意味を持ち、バイクのチョークも空気量を絞ります。

冬場の密度が濃くなった空気量を絞ることで、混合気のバランスを取り
エンジンをかかり易くする機能です。

チョークの構造

チョークを使用すると流入する空気量を絞るのはわかりましたが
キャブレター内部では、どのようになっているのでしょうか?

原付用キャブレターPC20を使用して詳しく解説します。

上記の画像はチョークレバーを引いていない状態のキャブレターです。
親指の横に見えるのがチョークレバーで、レバーは下まで下がっていますね。

チョークレバーを半分上げた状態です。
中心の円の中に見える仕切りが降りてきたのが、確認できます。

このようにチョークレバーを任意の位置まで上げることで
混合気の濃さを調整することが出来ます。

チョークレバーを上限まで上げた状態です。
内壁が全て降りてきて、空気の流入を締めています。

この状態で、燃料を送り込み、エンジンを始動させます。

チョークを使用する注意点

先ほど説明した通り、チョークを使用し空気の流量をコントロールして、濃い混合気を送ります。
エンジンが始動して、アイドリングが安定したら、チョークを元の位置に戻しましょう。

空気が少なく濃い混合気のまま、エンジンをかけて走行しているとプラグがかぶってしまいます。
プラグがかぶった状態だと、回転数が不安定になったり、吹けあがり異常の原因となってしまいます。

エンジンが適度に温まり、アイドリングが安定したらチョークレバーを戻しましょう。

プラグかぶりの原因と対処法を解説
こちらの記事で、プラグのかぶりについて、解説しています。
宜しければ、こちらの記事もご覧下さい。

まとめ

チョークの仕組みと使用方法について解説しましたが
正しい使用をすれば、冬場のかかりにくいエンジンも、劇的に始動し易くなります。

プラグのかぶりなど、注意するポイントはありますが
非常に便利な機能です。
その他の使い方として、キャブレターのセッティングで悩んだ際に
チョークを使用して、燃料の濃い薄いを判断できます。

キャブレター車好きな方は気温に合わせて、チョークの引き具合を変え
そのひと手間すら楽しみます。
1発始動できた時は格別に嬉しいですよ!

皆さんも適切にチョークを使用して、快適なバイクライフを!

ご通読ありがとうございました!

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