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冬場のエンジン始動時、なかなかエンジンがかからない・・・
なんて経験、皆さんありますよね。
インジェクションモデルのバイクが普及してきた現代で
冬場にエンジンがかかりにくいという悩みは減りましたが
キャブレターモデルの車両に乗っている方には重大な問題ですね。
そんな冬場に役立つのがチョーク機能ですが、今回はチョークのメリットと
使用する際の注意点を解説します。
チョークって何?
冬場などに気温が低いときは、空気の密度が濃くなり、混合気のガソリンが薄くなり
エンジンがかかりにくくなってしまいます。
エンジンを動かすために不可欠であるガソリンは、混合気のバランスが悪いと正常にエンジンを始動してくれません。
そこで役立つのが、チョークです。
チョークとは英語で窒息させるという意味を持ち、バイクのチョークも空気量を絞ります。
冬場の密度が濃くなった空気量を絞ることで、混合気のバランスを取り
エンジンをかかり易くする機能です。
チョークの構造
チョークを使用すると流入する空気量を絞るのはわかりましたが
キャブレター内部では、どのようになっているのでしょうか?
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3914.jpg)
原付用キャブレターPC20を使用して詳しく解説します。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3915.jpg)
上記の画像はチョークレバーを引いていない状態のキャブレターです。
親指の横に見えるのがチョークレバーで、レバーは下まで下がっていますね。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3916.jpg)
チョークレバーを半分上げた状態です。
中心の円の中に見える仕切りが降りてきたのが、確認できます。
このようにチョークレバーを任意の位置まで上げることで
混合気の濃さを調整することが出来ます。
![](https://asb-craft.com/wp-content/uploads/2021/11/IMG_3917.jpg)
チョークレバーを上限まで上げた状態です。
内壁が全て降りてきて、空気の流入を締めています。
この状態で、燃料を送り込み、エンジンを始動させます。
チョークを使用する注意点
先ほど説明した通り、チョークを使用し空気の流量をコントロールして、濃い混合気を送ります。
エンジンが始動して、アイドリングが安定したら、チョークを元の位置に戻しましょう。
空気が少なく濃い混合気のまま、エンジンをかけて走行しているとプラグがかぶってしまいます。
プラグがかぶった状態だと、回転数が不安定になったり、吹けあがり異常の原因となってしまいます。
エンジンが適度に温まり、アイドリングが安定したらチョークレバーを戻しましょう。
プラグかぶりの原因と対処法を解説
こちらの記事で、プラグのかぶりについて、解説しています。
宜しければ、こちらの記事もご覧下さい。
まとめ
チョークの仕組みと使用方法について解説しましたが
正しい使用をすれば、冬場のかかりにくいエンジンも、劇的に始動し易くなります。
プラグのかぶりなど、注意するポイントはありますが
非常に便利な機能です。
その他の使い方として、キャブレターのセッティングで悩んだ際に
チョークを使用して、燃料の濃い薄いを判断できます。
キャブレター車好きな方は気温に合わせて、チョークの引き具合を変え
そのひと手間すら楽しみます。
1発始動できた時は格別に嬉しいですよ!
皆さんも適切にチョークを使用して、快適なバイクライフを!
ご通読ありがとうございました!
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