バイク用社外マフラーを選ぶ基準は? 種類による特性の違いを解説

EXHAUST MUFFLER コラム
スポンサーリンク

バイクのマフラー交換はカスタムの定番で、バイクの見た目だけでなく、排気音を迫力ある低音に変えたり

排気効率の向上により、エンジンパワーを引き出したりと、メリットが多くあります。

どんなマフラーを選ぶかによって
性能も音質も変わってきますので、形状と素材の特性を踏まえ
マフラー選びを解説します。

マフラー形状の違いと特性

バイクのマフラーを購入する際、重要になるのが
スリップオンマフラーかフルエキゾーストマフラーかになります。

フルエキゾーストマフラー

エキゾーストパイプまで、全てのマフラーを交換するタイプはフルエキゾーストと呼ばれ、フルエキなんて略し方をされます。パワーアップを体感したいなら、フルエキマフラーをオススメします。

良い性能のフルエキマフラーは高価ですが、更なるパワーを体感できます。

しかし、性能の高いフルエキマフラーは、その排気効率故に
インジェクションやキャブレターのセッティングが必須です。

マフラーを交換しただけでは、適切な燃調にならず
パワーダウンにも繋がりかねないので、注意が必要です。

スリップオンマフラー

サイレンサーのみを交換するタイプはスリップオンと呼ばれます。

サイレンサーとはマフラー最後部にある、消音機能を司るパーツです。
サイレンサーのみの交換なので、エキゾーストパイプまで全てを交換する。フルエキと比べると安価です。
しかし、フルエキマフラーと比較すると性能はかなり劣ってしまいます。
マフラーの一部、サイレンサーの交換なので、大幅な性能アップとはなりづらいです。

ドレスアップとしての役割も含むため、各社さまざまな形状を販売しています。
メガホン形状や、砲弾マフラー、ヘキサゴンマフラーなど
自分のバイクスタイルに合わせた、スリップオンを選ぶのもマフラー交換の醍醐味です。

サイレンサーの内部構造による違い

サイレンサー内部の構造によって、特性が異なります。

ストレート構造や隔壁構造タイプなどの種類があり、構造によって特性が異なります。

隔壁構造

サイレンサー内部に隔壁を設置する構造。
赤線の様に排気ガスが流れ、いくつもの仕切られた部屋を通過することで
消音効果をアップさせている。
純正マフラーによく用いられる構造です。

ストレート構造

ストレート構造マフラーは赤線の様に排気が直線的に流れます。
隔壁構造の様に障害となる物が無いので、スムーズな排気ガスの流れを可能にします。
筒状に丸めたパンチングメッシュに消音剤のグラスウールを巻いていますが
消音を目的とした隔壁構造と比べると、消音効果は薄いです。

消音効果は薄いので、レース用車両に取り付けられることが多いです。
レース専用品で公道使用不可の製品が多いので、取り付けの際には注意が必要です。

素材ごとの特性

マフラーは素材ごとに特性があります。
重さや音の質に大きな違いがあり、交換することで大きなメリットを得られるので
順番に紹介します。

スチール製マフラー

マフラーの素材として昔から多く採用されている、鉄製のマフラーです。
昔の製品と比べて、メッキ加工されているマフラーが増え、対腐食生と耐久性は向上しています。

スチール製マフラーの特徴

  • 加工が容易であるため、他の素材と比べ安価
  • ステンレスやチタンと比べると、柔らかいので、排気音は低音寄りのサウンド
  • 他の素材のマフラーと比較すると重い

ステンレス製マフラー

ステンレスは鉄を主成分として、クロムを10.5%以上含む、錆びにくい合金です。
スチールに比べ、多少高価ですが、スチールを選ぶメリットは大きいです。

表面の錆や変色が少ないため、綺麗な外観を保つことができます。

ステンレスマフラーの特徴

  • 錆に強く耐久性に優れる
  • 強度が高いので、スチールより薄くでき、軽い構造にすることができる
  • 固い金属なので、排気音が甲高い印象になる

チタン製マフラー

マフラー用素材の中で、最も軽量なチタンです。
高い性能と強度を兼ね備えていますが、性能に比較し価格も最も高価です。

チタンの強みは、強度と軽さです。
鉄の比重が7.87なのに対して、チタンの比重は⒋51なので
同じ量の鉄とチタンでマフラーを作るだけで、半分近くの重さになります。

さらに鉄より強度が高いので、薄くマフラーを製作でき
その重さは鉄の純正マフラーと比べ、半分の重量にも満たないので
軽量化の面でもカスタム効果は大きいと言えます。

バイクを軽量化するメリットとは?軽量化はバイクの最強カスタム?
こちらの記事で軽量化のメリットについて解説しています。
宜しければ、こちらも合わせてご覧下さい。

チタンマフラーの特徴

  • 強度が高く、薄くマフラーを造形できるうえ、素材自体の比重が非常に軽い
  • 薄く硬いマフラー構造なため、ステンレスよりさらに甲高い排気音
  • チタンならではの青い焼き色をつけたマフラーがある。
  • 対腐食性がマフラー素材の中で最も優れる

交換した純正マフラーは捨てずに!

交換した純正マフラーは売ったり、処分したりせず保管しておきましょう。
250cc以上のバイクは、車検適応マフラーに交換していたとしても
車検に通らない場合があります。
そんな時、確実に車検を通せる純正マフラーを持っていた方が安心です。

交換した社外マフラーに不具合があったり、原因不明の不調がある場合には
交換したマフラーを戻して原因を究明することがよくあります。

なにかと、純正マフラーは有用ですので、保管しておくことをオススメします。

まとめ

いかがだったでしょうか? 
マフラーを選ぶ基準は、人によって様々です。

性能を度外視した、見た目重視のマフラーを選ぶもヨシ
レーシーなストレート構造で性能を求めるもヨシ

素材と形状で選んで、車体の軽量化とドレスアップも
どんなマフラーを選ぶか考えるだけで楽しいですよね!

皆さんも好みのマフラーを探してみて下さい
[車種 マフラー]で検索すると、各社のマフラーが沢山見つかるので
自分のイメージに合ったマフラーが見つかるかもしれませんよ!

ご通読、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました