広いスペースと強いエンジンで生産停止しても、根強い人気を持つHONDAバモスですが
車系SNSでは。高評価の一方で燃費の悪さが唯一の難点とも言われています。
前回の記事で紹介したように、7月から10月までの燃費を満タン法で計測した結果、バモスターボの実燃費は13.16㎞でした。
しかし、計測したのは、言わば夏の燃費
これだけのデータでは実際の正確な燃費を計測できたとは言えません。
車の燃費は夏に比べ冬の方が燃費が悪くなると言われていますが、実際にはどのくらい差が発生するのでしょうか?
この記事では11月~2月の間、実際に計測した燃費を元に、どの程度燃費が低下しているのか検証してみました。
前回のバモスターボの燃費計測記事はこちらになります。 バモスターボ4ATの実燃費はどのくらい? 満タン法の計算方法を紹介
バモスターボ4ATの実燃費(11~2月)
前回の記事では、6/27~10/27の平均燃費は13.16㎞となっています。
この度冬の燃費を計測した結果・・・
11/8~3/10までの平均燃費は12.58㎞でした。
同じ条件で走行していたにも関わらず
冬の走行による燃費は夏と比較して、1㎞以上の差が生まれるという結果になりました。
運転条件
燃費への影響が考えられる要素は以下の通りで、前回の計測と条件は同じです。
・バモスは主に通勤に利用しており、片道17㎞の山道を走行
・エアコンは常時ON
・積載は無し
通勤での山道の走行は常時60㎞程度で走行し、途中に信号はありません。
なぜ冬の燃費は低下するのか?
冬に燃費が低下する原因は3つ挙げられます。
空気密度の影響
冬は空気の密度が夏と比べて高くなり、正常な燃焼をさせるために燃料が多く必要になります。
車は空気と燃料を混ぜ合わせた混合気を、エンジン内で爆発させることによって動きます。
気温が下がり空気の密度が高くなると、O2センサーが燃料の不足を感知しインジェクターから噴射される燃料を自動で増やすので、気温の高い夏と比較すると燃費は悪くなるのです。
エンジンが冷えているから
エンジンが冷えている状態では、早くエンジンを温めようとコンピューターがアイドリングの回転数を高くします。
回転数が高くなるということは、使用する燃料も多くなりますので、エンジンが冷たくなる冬は燃費が悪くなります。
エンジンオイルオイルが固い
エンジン内部を循環するエンジンオイルが気温の低下によって固くなります。
エンジンが熱を持つと次第にエンジンオイルも温まりますが、エンジンをかけたばかりの状態ではエンジンオイルは冷たく固い状態です。
オイル粘度が高いと、エンジンの回転する抵抗になってしまい、パワーロスのために余計に燃料を消費してしまいます。
まとめ
バモスの11月~2月の平均燃費は12.58㎞でした。
冬はエンジンやオイルが冷えているため、燃費は悪くなります。
6月~10月の平均燃費は13.16㎞でしたので、夏と冬では1㎞以上燃費が低下するという結果になりました。
この燃費計測は満タン法を利用しています。
満タン法は機器を用いずにできる最も正確な燃費計測法で、燃費計の搭載されていない車でも簡単に正確な燃費を計算することが出来ます。
ぜひ愛車の燃費を確認して、満タンでどのくらい走れるのかの目安にしてみて下さい。
こちらの記事で満タン法の計算方法について詳しく解説しています。
バモスターボ4ATの実燃費はどのくらい? 満タン法の計算方法を紹介
ご通読ありがとうございました。
コメント