バイクのチェーン清掃 チェンシコの重要性を解説 必要な道具は?

チェンシコ やり方 カスタム・メンテナンス
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バイク乗りみんな大好きなチェンシコ・チェーン清掃ですが

「チェンシコやチェーン清掃ってよく聞くけれど、やり方が分からない」

「チェーンの清掃って必要なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

エンジンの力をタイヤに伝える重要な役割を持つチェーンですが、チェンシコはチェーンの性能を保ち、寿命を延ばすために大切な作業です。

皆さん、愛車のチェーン汚れやサビを放置していませんか?

定期的なメンテナンスでチェーンの寿命を延ばすこともできます。

今回はチェンシコことチェーン清掃の手順と注意点、必要な道具について解説します。

チェンシコの由来って?

チェンシコとは知っての通り、チェーン清掃を指す言葉で同じ意味の言葉です。

チェンシコという言葉の由来はチェーンをシコシコ磨く作業であることからチェンシコと呼ばれるようになりました。

チェンシコは手軽にできるメンテナンスの一つで、定期的に行う作業でもあります。

チェーンはバイクが走るうえで重要な部品です。チェーン清掃を定期的に行うことで、バイクやチェーンの異常を早期発見することができます。

いつでも愛車に乗れるよう、万全の状態を維持するためチェンシコ掃は欠かせません!

バイク用チェーンの構造

チェーンは何個もの内リングと外リングが繫ぎ合わさり出来ています。
リング同士の接合部の潤滑性が失われると、動きが悪くなります。

滑らかな動きが出来なくなったチェーンはパワーのロスに繋がります。

チェーンの寿命は3年程度と言われており、定期的な注油や清掃といったメンテナンスを怠るとチェーンの寿命は縮まってしまいます。

サビたチェーンはこのように接続部分の動きが悪くなってしまいます。

ここまで錆び付いたチェーンは当然、使用することが出来ず新たなチェーンに交換しなければなりません。

チェーン清掃・チェンシコしないとどうなるの?

チェーン清掃・チェンシコをしなくてもバイクは走ることが出来ますが、チェーンの寿命が短くなってしまいます。

大型バイクのチェーンは高価な製品ですと数万円しますので、なるべく良い状態で長くチェーンを使用したいですよね。

ここではチェンシコを行わなかった際に起こる不具合を紹介します。

チェーンにサビが発生する

長期間、清掃も注油も行わないチェーンはオイルの保護性能が低下して、サビが発生してしまいます。

サビは鉄に自然発生する現象ですが、薄っすらとサビが発生している程度でしたら、ブラシを使用した清掃で取り除くことが出来ます。

さらに、清掃&注油を行うことで更なるサビの発生を抑制することもできます。

接合部分に汚れが溜まり寿命が縮む

バイクのチェーンは走行する際には、砂埃や汚れが絡みついてしまいます。

砂埃が接合部分に溜まり走行し続けることで、チェーンが摩耗し、伸びの原因となり

結果としてチェーンの寿命を縮めてしまいます。

チェーンの寿命はどのくらいなの?

チェーンの寿命は10,000㎞~15,000㎞程度と言われています。

寿命を迎えたチェーンは摩耗や伸びきっており、そのまま使用を続けるとチェーンが外れ事故の原因になってしまいますので、新たなチェーンに交換する必要があります。

こちらの記事でチェーンの選び方を詳しく解説しています。宜しければ併せてご覧ください。
バイク用チェーンの選び方 50㏄~125㏄におすすめチェーンを紹介

チェンシコに必要な道具

バイクのチェーン清掃には、専用のブラシと洗剤があります。

チェンシコ専用ブラシはコの字になっており、チェーンを覆うようにブラシを当てることができます。

毛の硬さも、チェンシコに適したコシのある毛になっているのでチェンシコが捗ります。

チェーンクリーナーを出し惜しみすると、古いチェーンオイルを取り除くことが難しいので
沢山使える大容量のクリーナーを購入しましょう。

このチェーンデグリーザ―は大容量で古いオイルを強力に取除いてくれます。

オススメのメンテナンススタンド

ブラシとチェーンクリーナーの他にあったら便利な道具としては

メンテナンススタンドやローラースタンドがあれば非常に便利です。

メンテナンススタンドとは、スイングアーム付近のフックにスタンドを掛けて、リアタイヤを上げた状態にできる道具です。

ローラースタンドとは車体を持ち上げるタイプのスタンドとは違い、回転する2本のローラーの上にリアタイヤを乗せて、タイヤを回転させることのできる道具です。

持ち上げるタイプのスタンドと比べリアタイヤを乗せるだけで、サイドスタンドをかけたまま使用することが出来るので、ローラースタンドの方が断然使いやすいです。

このようにメンテナンススタンドを利用すると、リアタイヤを回してチェーンの洗う位置を変えることが出来るので、作業が捗ります。

チェンシコのやり方を詳しく解説

この項目では、チェンシコと注油のやり方を詳しく解説します。

チェンシコ前のチェーンはこのようにオイルが黒く堆積しており、金属が見える部分には薄っすらとサビが発生しています。
ここまで汚れてしまうとチェーンの動きが悪くなり、パワーロスの原因となってしまいます。

チェーンカバーの取り外し

まずはチェーンカバーを外します。
バイクのチェーンは運転者への安全装置として、チェーンカバーが装着されています。

車種によって取付け方法が異なりますが、大抵の場合はボルト数本で留められていますので、簡単に取り外すことができます。

水洗い

チェーンクリーナーを吹き付ける前に
チェーン全体に水をかけて砂やゴミを洗い流しましょう。

チェンシコ開始

水で濡らしたチェーンにクリーナーしっかりと吹き付けます。

チェーンクリーナーを出し惜しみすると、古いチェーンオイルを取り除くことが難しいので
沢山使える大容量のクリーナーを購入しましょう。

チェンシコ専用ブラシはコの字になっており、チェーンを覆うように3面同時にブラシを当てることができます。

ブラシのコの字になった部分をチェーンに当てて、ゴシゴシ洗いましょう。
チェーンのスプロケットに当たる側もしっかりとチェンシコします。

泡が無くなり洗剤が切れてきたら追加で、チェーンクリーナーを吹きかけましょう。

深くこびりついたサビや、古いチェーンオイルはなかなか取れないので
チェーンクリーナは出し惜しみせずしっかりと吹き付けることがチェーン清掃のコツです!

根気よくブラシとチェーンクリーナーでゴシゴシ落としましょう!

チェンシコをしていると、どこまで掃除したかわからなくなると思います。
そんなときは目印としてチェーンのつなぎ目からチェンシコを開始するといいでしょう。

チェーンにはつなぎ目となる箇所があり、色が違ったりチェーンのピン形状が異なっていたりと目印があります。

チェンシコ完了

固まった古いチェーンオイルとサビが無くなるまでしっかりと擦り
表面と接合部分が綺麗になったらチェンシコ完了です。

チェンシコのついでにチェーンの張り具合も調整しよう!

バイクチェーンのメンテナンスにはチェーン清掃だけでなく、張り具合の調整も大切です。
チェーンはたるみ過ぎても、張り過ぎても良くありません。

チェーンを張り過ぎると、伸びるのが早くなったり、最悪の場合チェーンが切れてしまいます。
反対にたるみが大きすぎると、チェーンが外れてしまい大変危険です。

適度なたるみを持たせることでも、バイクのチェーンを長持ちさせることができます。

チェーンのたるみ具合は指で押し上げて、25~35mmほど上がる程度が理想的です。

チェンシコする際の注意点

チェーン清掃をする際に

エンジンをかけリアタイヤを駆動させての清掃は絶対に止めましょう!!

ホントに危険です。過去にはチェーンに巻き込まれて指を切断した事例もあります。

チェーン清掃をするときは、必ずエンジンを切って作業してください。 

おすすめのチェーンオイルを紹介

チェーンオイルは様々な種類があり、粘度の高いものや低いものがあり、チェーンオイルの耐久性に差があります。

粘度の低いオイルはスムーズにチェーンが動くので、パワーロスが少なくなります。
しかし、チェーンオイルの耐久性が低いので、チェンシコと注油の頻度は高くなります。

筆者がいつも使用しているオススメのチェーンオイルは
ヤマルーブ スーパーチェーンオイル ウェットムースタイプです。

このオイルは吹き付けると、オイルが泡状に出てきます。
粘度が高いので走行時に飛び散りにくく、オイルの耐久性、耐摩耗性が高いのでチェーンを長く保護してくれます。

チェーン注油のやり方を解説

チェーン清掃が完了したら、次はチェーンオイルを注油しましょう。

チェーンオイルを吹き付ける際に、ホイールやタイヤに付着すると掃除が大変ですので、このように段ボールや型紙で無駄なオイル飛散を防ぎます。

チェーンオイルの注油は全体に吹き付けると、余分にオイルを付着させてしまいます。

注油する際はチェーンのつなぎ目に吹き付けましょう。
つなぎ目ごとに注油するのは大変ですが、オイルを過剰に付着させてしまうと、運転した際にオイルが飛散して左足やカウルがオイルだらけになってしまいます・・・

チェーンオイルを吹き付けて、余分に付着してしまったオイルをウエスで拭き取り

チェーンカバーを取付けて注油作業は完了です。

チェンシコを行う頻度はどのくらい?

チェーン清掃やメンテナンスは通常で500㎞~1000㎞に一度が目安と言われています。

保管状況や乗り方、走行する道によって異なりますが、雨天の走行ではチェーンオイルに汚れが溜まりやすく、サビの原因となります。

1000㎞程度の走行でチェーンの伸びは変化しますので、チェーン清掃と同時に伸びの調整とメンテナンスを行うようにしましょう。

まとめ

チェーン清掃 チェンシコの方法を解説しましたが、いかがだったでしょうか?

定期的なチェーン清掃と注油を行うことで、チェーンの寿命を延ばすことができます。
寿命を終えたチェーンはパワーロスに繋がるだけでなく、伸びてスプロケットから外れてしまいます。

皆さんも定期的なチェンシコで快適なバイクライフを!!

ご通読ありがとうございました!

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